七夕女房
作者:佚名 文章来源:本站原创 更新时间:2018/8/4
むかしむかし、
猟師に
追われたキツネが、
炭焼きをしている
小五郎の
炭焼き小屋に
飛び込んで
来ました。
キツネは、びっくりしている
小五郎に
手を
合わせて
言いました。
「
小五郎さん、どうか
今日の
所は
見逃して
下さい。
必ず、このお
礼はしますから」
そこで
小五郎は、キツネを
裏口から
逃がしてやったのです。
それから
数日後、あの
時のキツネが
小五郎の
所へやって
来て
言いました。
「あの
時は、お
世話になりました。さて、
約束のお
礼ですが、あなたにお
嫁さんをお
世話したいと
思います」
「
嫁さんを?」
「はい。この
頃 、この
近くの
谷川へ、
天から
天女が
水浴びにやって
来るのです。
天女は
水浴びをする
時に、
着ていた
羽衣を
脱いで
木に
引っかけますから、それをあなたが
隠してしまうのです。
天女は
羽衣がないと
天に
帰れませんから、
行く
当てのない
天女はあなたのお
嫁さんになってくれるでしょう」
次の
日、
小五郎がキツネに
教えてもらった
谷川に
行ってみると、
一人の
美しい
天女が
谷川で
楽しそうに
水浴びをしていました。
小五郎は
近くの
木の
枝にきれいな
羽衣がかけてあるのを
見つけると、それを
炭焼き小屋の
柱の
穴の
中へと
隠したのです。
そして
再び
谷川へ
行くと、
裸の
天女が
天を
見つめながら
途方に
暮れていました。
「あの、そこで
何をしているのですか?」
小五郎が
声をかけると、
天女は
目に
涙を
浮かべて
言いました。
「わたしは
天女なのですが、
天へ
帰る
為の
羽衣を
無くしてしまい、どうする
事も
出来ないのです」
すると
小五郎が、
天女に
言いました。
「よければ、わしの
家で
暮らさないか?」
「・・・はい、お
世話になります」
こうして
天女は
小五郎の
家に
住む
事となり、そのまま
小五郎の
女房になったのです。
やがて
小五郎と
天女の
間には
男の子が
生まれて、その
子が
三歳になりました。
女房は
美しいし、
子どもは
可愛いし、
小五郎は
毎日が
楽しくてなりません。
そんなある
日の
事、
子どもが
小五郎の
隠していた
天女の
羽衣を
見つけたのです。
「
母ちゃん、こんなきれいな
着物が、
炭焼き小屋に
隠してあったよ」
「・・・・・・!」
子どもからそれを
聞いた
天女は、しばらく
言葉も
出せずに
立ちつくしていましたが、やがてその
羽衣を
身にまとうと
子どもを
抱いて
天へと
登っていったのです。
その
日の
夕方、
仕事から
帰ってきた
小五郎は、
家に
天女も
子どももいないのでびっくりしました。
「こんな
時間に、どこへ
行ったのだろう? ・・・はっ! もしや」
小五郎があわてて
羽衣を
隠した
柱の
穴を
見ると、やっぱり
羽衣がありませんでした。
一人ぼっちになった
小五郎は、
天女と
子ども
名前を
呼んで
毎日泣き暮らしました。
そんなある
日の
事、
前に
小五郎が
助けたキツネが
再びやって
来たのです。
「
小五郎さん。
再び
天女や
子どもに
会いたいのなら、
鳥の
羽で
傘を
作るといいでしょう。わたしがそれを、
天まで
吹き
飛ばしてあげます」
そこで
小五郎が
鳥の
羽で
大きな
傘を
作ると、
仲間を
引き連れたキツネがその
傘へ
一斉に
息を
吹きかけて、
小五郎を
空高くに
吹き
飛ばしてくれたのです。
空高くに
舞い上がった
小五郎は、そのまま
風に
乗って
天界へとたどり
着きました。
しかし
天界は
広すぎて、どこへ
行ったらいいのかわかりません。
「ああ、これからどうしたら
良いのだろう?」
小五郎が
途方に
暮れていると、
急に
後ろから
子どもの
声がしました。
「あっ、
父ちゃんだ!
母ちゃん、
父ちゃんが
来ているよ!」
すると、その
声をききつけた
天女が
走って
来ました。
こうして
三人の
親子は、
再び
出会う
事が
出来たのです。
天女が、
小五郎に
言いました。
「あなたが
羽衣を
隠したと
知った
時、つい
腹が
立って
子どもと
一緒に
天界へ
帰って
来ましたが、あれからあなたを
忘れた
事はありません。
あなたに、
会いとうございました。
これから、この
天界で
親子三人暮らしましょう。
しかし、わたしの
母は、あなたを
良くは
思ってはおりません。
あなたに
色々と
難しい
仕事を
言いつけるでしょうが、わたしが
助けますから、どうか
何を
言いつけられても
怒らないで
下さい」
「ああ、
三人で
暮らせるのなら、
何を
言われても
文句は
言わない」
次の
朝、
天女の
母親が
小五郎に
言いつけました。
「
山奥にある
大岩を、お
前一人の
力でかついで
来なさい」
「
大岩をですか?」
小五郎が
困っていると、
天女がやって
来て
言いました。
「あなた、わたしが
大岩を
張り子の
岩と
取り替えておきますから、あなたは
母の
前だけ
重そうな
身振りで
持って
来て
下さい」
そこで
小五郎は
天女が
用意した
張り子の
大岩を、いかにも
重そうにかついで
戻りました。
すると、
天女の
母親は、
「ふん。
人間にしては、
力があるようね。では
山奥に
大きな
林があるから、その
林の
木をみんな
切り倒して、
牛につけて
引いて
来なさい」
と、また
仕事を
言いつけたのです。
「
林の
木を、
一人で
切り倒すなんて・・・」
小五郎が
困っていると、
天女がやって
来て
言いました。
「ひと
振りで
千本 の
木を
切り倒せる
宝の
斧があります。
持って
行きますから、あなたは
先に
林へ
行って
下さい」
そこで
先に
林へ
行った
小五郎が
木の
切り株で
休んでいると、
天女が
宝の
斧を
持って
来てくれました。
小五郎がその
斧を
軽く
振り回すと、
林の
木はたちまち
切り倒されてしまいました。
それを
小五郎が
牛に
引かせて
家に
戻ると、
母親はまた、
「では
次に、
粟(あわ)を
二俵半、
牛につけて
山の
畑へ
持って
行って、それを
一面にまきなさい」
と、
仕事を
言いつけたのです。
今度は
簡単な
仕事だと
思って
小五郎が
喜んでいると、
天女がやって
来て
言いました。
「
母が、この
次に
言いつける
仕事は
分かっています。あなたは
畑へ
持って
行った
粟をまかずに、
畑の
隅にでも
置いておいてください」
そこで
小五郎は
山の
畑へ
二俵半の
粟を
運ぶと、そのまま
畑の
隅に
置いて
帰りました。
すると
母親は、
次にこう
言いました。
「では
次に、さっきまいた
粟を
一粒残らず、
持って帰って
来るのです」
さっきは
粟をまかずに
置いてきたので、
小五郎はその
仕事も
簡単にやり
遂げる
事が
出来ました。
それを
見た
母親は、
目を
丸くして
言いました。
「まあ、お
前ほど
仕事の
出来る
婿は、この
天界にもそう
多くはいないでしょう。
正直、
見直しましたよ。
では、
最後の
仕事です。
カラスがウリ
畑のウリにイタズラをするので
困っています。
明日の
朝から
晩まで、ウリ
畑の
番をしていなさい」
するとそれを
聞いた
天女が、うれしそうに
言いました。
「この
仕事が
終われば、わたしたちは
平和に
暮らす
事が
出来るでしょう。
頑張って
下さいね。
でも、わたしがお
昼にお
弁当を
持って
行くまでは、どんな
事があってもウリに
手をつけないで
下さいね」
次の
日、
小五郎はウリ
畑でウリの
番をしていたのですが、なぜか
喉が
渇いて
仕方ありません。
そこで
小五郎は
天女があれほど
言っていたのを
忘れてウリを
一つ
取ると、それを
二つに
割って
食べようとしたのです。
するとそのウリから、
水が
津波のようにわき
出てきました。
実は
天界のウリは
食べるためのウリではなく、
地上へ
降らす
雨が
詰まった
雨壺 だったのです。
天女がお
弁当を
持って
来た
時には、
小五郎はウリからあふれ
出た
水に
流されて
行くところでした。
「あなたー! もう
少しの
間、
頑張って
下さい!」
天女は
急いで
家に
帰ると、
竹と
短冊を
持って
戻って
来ました。
そして、
《
伸びなさい》
と、
願い事を
書いた
短冊を
竹に
結びつけると、
天女は
竹を
小五郎に
差し出しました。
天女が
差し出した
竹は
短冊に
書いた
願い事通りに、
小五郎めがけてどんどん
伸びていきますが、
後一歩 の
所で
力尽きた
小五郎は、そのまま
流れに
流されてしまいました。
そこで
天女が、
声をかぎりに
叫びました。
「あなたー!
母に
頼んで、
月の
七日に
水の
流れを
止めてもらいます。その
時に
会いましょう!」
ところが
小五郎は、それを
七月七日と
聞き
間違えてしまったのです。
「わかった、
七月七日だな!」
こうして
二人は、
一年のうちで
七月七日だけにしか
会えなくなったのです。
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